こんにちは、みらい測量です。
土地の売買を検討し始めると、不動産会社さんから「境界をはっきりさせましょう」と言われることが多いと思います。宅地建物取引業協会でも、契約書に境界の明示を盛り込むよう指導されているため、今やこれは売買の標準的なルールとなっています。
しかし、「なぜそこまで徹底する必要があるのだろう」「費用もかかるのに」と、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
土地の売買で「境界」が重要視される理由
境界を明確にする最大の目的は、売り主さまと買い主さま、そしてお隣に住む方々が、将来にわたって「安心」して暮らすためです。きちんとした、誰にとっても安全な「売り物」にしてから引き渡すことが、トラブルを防ぐ一番の近道になります。
私たちが実務の中で出会う土地の問題には、地中の産業廃棄物の問題など、さまざまなものがあります。これらは調査や工事によって、ある程度コントロールできるケースが少なくありません。しかし、境界の問題は少し性質が異なります。
なぜ境界のトラブルは解決に数年もかかってしまうのか
お隣という「人」が関わるからこその難しさ
境界の問題が起きると、解決までに数年という長い時間がかかってしまうことがあります。その理由は、お隣という「他者」が関わるからです。
産業廃棄物問題とは違う、境界特有の複雑さ
一度感情がもつれてしまうと、話し合いを進めること自体が難しくなります。土地の問題で夜も眠れなくなってしまったり、深く悩まれたりする方を、私はこれまでたくさん見てきました。境界をあいまいにしたまま売買を行うことは、そうした将来の大きなリスクを次の世代や買い主さまに残してしまうことになりかねません。
大切な土地だからこそ、まずは「今の状態」を知ることから
まずは「仮測量」で全体像を把握する
境界確定測量は、決して安価なものではありません。だからこそ、私たちは最初から「すぐにすべての境界を確定させましょう」と急かすような提案はいたしません。まずは現状を把握するための「仮測量(現況測量)」を行い、全体の図面を作ってみることをお勧めしています。
次のステップへ進む判断材料を整える
現在の土地の形や、お隣との大まかな位置関係を「見える化」して、正しい判断材料を揃える。これが最初のステップです。そのデータをもとに、どこまでを丁寧に確定させるべきか、費用や期間の目安を一緒に考えていきましょう。段階を踏んで進めることで、最悪の事態を賢く回避することができます。
まとめ:次にあなたが考えればいいこと
まずは、ご自身の土地の境界標が今どこにあるか、お庭や塀の周りをそっと確認してみることから始めてみませんか。もし「よく分からないな」と思われたら、いつでもお気軽にご相談ください。